龍善寺の歩み

浄土真宗・真宗大谷派お東の龍善寺

龍善寺は1638年(寛永15年)に創建

龍善寺は江戸時代の初め三代将軍家光の頃、1638年(寛永15年)に創建されました。宗派は真宗(浄土真宗)大谷派(お東)であり、宗祖は親鸞聖人、本山は京都・東本願寺になります。そもそも当時は、三河(現在の愛知県岡崎市)にある上宮寺の江戸支院として開かれました。
上宮寺は、聖徳太子により、当初奈良において法相宗の寺として開かれたと伝えられ、わが国への仏教伝来以来の1500年近くの歴史を持っております。その後天台宗となり三河の地に移り、この地で盛んになる聖徳太子信仰の中心となっていきます。

三河の上宮寺

三河の上宮寺

鎌倉時代に、浄土真宗の開祖であり、聖徳太子を深く敬っていた親鸞聖人は、20年間滞在した関東から京都に帰る途中、三河の地にしばらく留まります。親鸞聖人の説く念仏の教えに触れ、この地では、これ以降浄土真宗が盛んになり、上宮寺は浄土真宗の中でも最も古い信者(門徒)集団の一つである三河門徒の中心寺院として栄えていきます。そして、上宮寺は全国に100寺以上の支院を有し、京都の本山につぐ、中本山といわれるようになっていく訳です。

上宮寺より移した阿弥陀如来の立像は、新宿区の文化財に

阿弥陀如来の立像

江戸時代になり、三河から江戸に出て来た方々から、その上宮寺の本尊をぜひ江戸でもご開帳してほしいという声に応えて、その本尊をご開帳する寺として当寺は建立されました。本尊はやがて上宮寺に戻ることになる訳ですが、代わりに当寺の本尊として上宮寺より移した阿弥陀如来の立像は、800年前の鎌倉時代の作と言われ、新宿区の文化財となっております。また、上宮寺の本尊を戻す際に発見された胎仏である聖徳太子の像も当寺に保存されております。
残念ながら、上宮寺は1988年(昭和63年)に火災で伽藍、本尊とも焼失してしまいますが、現在では立派に再建されております。

2012年12月に新本堂が完成

新本堂

2012年12月に新本堂が完成し、早稲田納骨堂もグランドオープンを迎えました。ご門徒さま、近隣の皆さま、多くの方のご協力を賜りまして本当にありがとうございました。
皆様からのご恩に報いるべく龍善寺は新たにスタートいたします。

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